遺言書作成時の財産調査
遺言書の作成をする際、まずはご自身の財産をしっかり把握してから作成することがとても大切です。
遺言書を作成する目的として「ご自身の死後に子どもたちが争わないようにするため」「大切な財産をしっかり受け継いでもらうため」ということを望んでいる方もいらっしゃると思いますが、遺言書の内容に記載ミスや漏れがあるとご意向に沿って進めることができない場合があります。
財産に記載漏れがあるとどうなるのか
遺言書に記載のない財産については、ご自身の死後に相続人同士で話し合いをする必要があります。これを遺産分割協議と言いますが、記載のない財産について、誰が何をどの割合で相続するのかを話し合っていきます。
話し合いを行わない場合には法定相続分どおりに相続されることになります。不動産であれば、1つの不動産を相続人全員が共有して所有権を取得することになります。(子3名が相続人の場合は3名共有となります。)
もし「この財産は○○に引き継いでほしい」というご意向があれば、漏れなく遺言書に書いておかなければなりません。
財産調査時の注意点
- 相続不動産の確認
不動産ごとに相続する者を指定する場合には、不動産の所在などしっかり特定できる情報を遺言書に記載しなければなりません。記載に不足があると遺言書どおりに手続きができなくなる可能性がありますので十分に注意をしましょう。 - 預貯金の確認
全ての口座を確認し、預貯金財産の総額をしっかり把握しておきましょう。 - 生命保険金契約の確認
生命保険金の受取人を確認しましょう。相続税との兼ね合いで受取人を変更するという選択肢も考慮にいれておくと良いでしょう。 - 有価証券等の確認
現在の株式等の評価額も調査した上で、財産の分配方法を決めていきましょう。有価証券については購入時と評価が大きく異なる場合があります。 - 相続税がかかるかの確認
相続税が発生することが見込まれる場合には、相続税の支払い自体が相続人の大きな負担になる可能性があります。相続税は現金での支払いになりますので、生前に対策ができないかについても検討できると良いでしょう。
以上のようなことを確認しながら、丁寧な財産調査をしていきましょう。
相続税の試算については複雑な計算になりますので、専門家へご相談されることをお勧めします。徳島相続遺言相談センターでは提携税理士と協力の上、遺言書作成のご相談を承っております。財産調査のお手伝いを始め、当センターの専門家がサポートをさせていただきますので、お気軽にご相談にお越しください。
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