相談事例

徳島の方より相続手続きについてのご相談

2023年03月02日

Q:父が亡くなったため、兄弟で遺産を相続することになりましたが、遺産は不動産だけでした。
どうすれば、兄弟間で均等に分けることができるのか、司法書士の先生にお尋ねしたいです。(徳島)

司法書士の先生に、実父の遺産相続に関する質問があります。私の母は私が20歳の時に亡くなっておりますため、相続人は私と弟の2人です。父は徳島の実家で一人暮らしをしていましたが、私は近くに住んでいたため、よく様子を見に行っていました。弟は就職を機に徳島から離れましたが、兄弟間の関係は悪くありません。遺産の調査の結果、徳島の自宅と徳島郊外にあるアパート1棟だけが遺産となっており、現金は医療費に使用され、ほとんど残っていないようです。非現金の遺産はどうやって分ければ良いでしょうか?なお、不動産の売却は考えておりません。

A:不動産だけの相続財産であっても、手放すことなく分配することができます。

遺産相続では遺言書の有無がその後の遺産分割に大きく影響がありますので、まずは遺言書があるかどうかを確認しましょう。
残されていなかった場合は、相続人同士で(ご相談者様の場合は弟様)話し合って遺産分割をおこなうこととなります。

不動産の遺産分割については、不動産を売却せずに、共有する方法や分割する方法がありますので、それらの方法を検討することとなります。この度は不動産の売却をお考えではないとのことですので、2つの方法を紹介します。

1つの方法は、「現物分割」と呼ばれ、遺産をそのままの形で分割する方法です。例えば、ご相談者様のケースで例えますと自宅をお兄様が、アパートを弟様が相続するようになります。この方法は相続人全員が納得をするのであればスムーズですが、評価額が同じであることは少ないため不公平を感じる場合もあります。

もう一つの方法は、「代償分割」と呼ばれ、一人または複数の相続人が遺産を相続し、残りの相続人に対して代償金を支払う方法です。この方法は不動産を手放すことなく遺産分割ができるため、相続した自宅に住んでいる場合に有効ですが、代償金を支払うための現金を持っている必要があります。

そのほかにも、「換価分割」と呼ばれ、遺産である不動産を売却して現金化し、相続人で分割する方法もあります。
今回のご相談については、まずはご父様の自宅とアパートの評価を行った上で、ご兄弟で遺産分割について話し合って決定することをおすすめします。

徳島地域で遺産相続に関するお悩みがあれば、徳島相続遺言相談センターでは遺産相続手続きに熟練した専門家による無料相談サービスを提供しています。相続に関する全般のお悩みにも対応し、丁寧にお聞きし、解決のお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください、徳島の皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。

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